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訪問看護を音楽に例えると?

まず初めに、本ブログはミュージシャンにおける優劣を示唆する内容ではありませんので悪しからず御了承下さい。

 

これまで病棟看護と訪問看護の違いを様々な形でお伝えしてきていますが今回は音楽を例えに表現してみたいと思います。分かりやすくするためにあえて極端な例えになっています。

 

病棟看護を音楽に例えるなら、指揮者に合わせ譜面通りに演奏するスタンスがオーケストラが奏でるクラシック音楽に似ていると言えるのではないでしょうか。現代音楽と同様に音楽理論は存在しますが指揮者の指示に従い個人プレイではなく和を乱さずミスをしない技術がそこに求められると思います。病院という組織の中で医師や看護師長の指示を的確にプレイする感じでしょうか。

 

対して、訪問看護はジャズ等のグループセッション音楽に似ていると思います。テーマやコード進行は決まっていたとしても演奏はアドリブで、ボーカル、もしくは旋律奏者は利用者様です。テンポやジャンルは利用者様に合わせて音楽を作り上げていく感じでしょうか。いわゆる小手先のテクニックだけでは良いセッションは生まれず、音楽理論はもちろん必要となり、全体の音を通じてコミュニケーションが求められるでしょう。

 

オーケストラ奏者にも、ジャズ奏者にも共通する技術があり、どちらも素晴らしい音楽に違いはありません。クラシックだから病棟向き、ジャズだから訪問看護向きという意味ではありませんが、奏者が演奏するにあたりジャンルの向き不向きがあるように、看護師が看護するにも活躍できるステージの向き不向きがあると思います。3年勤務して馴染めない場合は思い切ってステージの変更を検討してみるのも良いのかも知れませんね。