看護は誰でもできる?!
看護業務は看護師の業務ですが「看護」は資格に関係なく老若男女だれでも行う事ができます。引用は末尾をご参照下さい。
例えば仕事が終わり、クタクタの状態で帰宅。娘が疲労を察して「ママ、大丈夫?」と肩たたきしてくれる事も立派な看護だと思います。
看護の「看」と言う漢字は「手」と「目」で構成されています。注射や傷の手当てだけが看護ではありません。人を気遣う「思い遣り」こそ看護の本質だと考えています。
採用面接で「病棟では看護をする時間が無かったので訪問看護で患者さんとじっくりと向き合いたい」と話される看護師は少なくないです。よくよく話を伺うと『病棟の看護業務を自分のペースでゆっくりやりたい』との思いが強いように感じます。病棟の看護業務を在宅でゆっくりやりたい…そのように考えているように見受けられますので、本当にやりたい事は「看護業務」なのか「看護」なのか一度ゆっくりと考えてみると良いのではと思います。
更に多くの方が思い描いている看護は実は「病棟の看護業務」を指している事も少なくありません。「自分らしい看護」とは何の事でしょうか? 厳しいようですが病棟で看護(看護業務の事ではない)ができなければ訪問看護でも看護(看護業務の事ではない)はできないと思います。このブログを読んでハッとされた方は看護と向き合うきっかけとなりましたら幸いです。
看護業務ができても看護が苦手、看護業務が苦手でも看護は得意、看護業務ができ看護も得意という方もいると思います。看護業務がやりたい場合は「病棟業務」なのか「訪問看護業務」なのか、看護がやりたい場合は「病棟の看護」なのか「訪問看護の看護」なのか、そして…冒頭に述べていますが、看護はだれでも、どこでもできます。8時間勤務で8時間の看護は難しいですが30分のケアの中に5分とか…看護業務の中で看護をする事はできます。このブログを読んでハッとされた方は看護と向き合うきっかけとなりましたら幸いです。
最後に、実は「看護」できているのに看護業務のウエイトが大きすぎて見えていなかったりするかも知れません。自己評価、職場評価、多職種評価、利用者さん評価、利用者さんの御家族評価…評価もそれぞれで異なります。あなたの「看護」はどのように評価されていますか?
★看護師の名称独占とは
看護師の資格を保有する人のみが看護師と名乗れます。
★看護師の業務独占とは
保健師助産師看護師法に定められている「療養上の世話又は診療の補助」という業務を看護師の資格を保有する人が行えます。
★保健師助産師看護師法(保助看法)とは
保健師・助産師および看護師の資質を向上し、もって医療および公衆衛生の普及向上を図ることを目的とする日本の法律。
★看護とは
個人や家族、地域社会が最大限の健康を取り戻し、できる限り質の高い生活ができることを目的とした支援的活動である。職業人である看護師の行う実践を指す場合が多いが、患者の家族などが病気や障害などを理由に生活上の困難を抱えている患者などに対し、日常生活における世話や情緒的に支えることなどを含むこともある(Wikipedia)。