11月14日はインスリンの発見者フレデリック・バンティングの誕生日であり、世界保健機関(WHO)が定めた「世界糖尿病デー」です。
日本において「糖尿病が強く疑われる者」は約1,000 万人、また「糖尿病の可能性を否定できない者」も約1,000 万人と推計されています。つまり日本人の6人に1人は血糖値異常があるという計算になります。健康診断で発見されない「隠れ糖尿病」の方が増えているそうです。
糖尿病の3大合併症である神経障害、網膜症、腎症 以外にも歯槽膿漏になりやすく、脳梗塞、心疾患等のリスクも高くなり、最近では認知症、パーキンソン等の脳神経障害のとの関係性もあることが分かってきました。
血糖測定器はインスリン注射されてる方は医療保険が適用となりますが、内服薬だけの方、予備軍の方には適用とならないため血糖測定キットは自前で準備する必要があり、従来の血糖測定では採血の必要があるため指先等への穿刺には痛みが伴います。
そこで、今回、ご紹介するのは、針で刺さない新しい自己血糖測定器「FreeStyleリブレ」です。センサーを腕につけて、器械をかざすと血糖値(間質液中のグルコース値)が表示されます。今まで分からなかった血糖の変動がリアルタイムで簡単にモニターできます。センサーは最長14日間の装着が可能で入浴も行えます。センサーからデータを読み取るためには専用のリーダーが必要ですが、スマホアプリでも読み取ることができますので、お手持ちのスマホがあればセンサーを購入するだけで、いつでも血糖値を把握することができます。センサーは1個:約7,000円程度でネットで購入できますので1日:500円程度の費用となります(インスリン注射の方は保険適用となる可能性があります)。今回は血糖測定する方法のみになりますが、血糖値・血糖コントール・糖質制限 等はまたの機会にお話ししたいと思います。