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看護キャリアコンパス - 答えではなく、方向を探すために -

訪問看護師として働いていると、看護師さんからキャリアの相談を受けることがあります。

 

「病棟を続けるべきでしょうか」

 

「訪問看護に向いているでしょうか」

 

「転職した方が良いのでしょうか」

 

そんな相談です。

 

けれど、私はいつも少し困ってしまいます。

 

なぜなら、その答えを私が持っているわけではないからです。

 

 

以前の私は、経験者として答えを伝えようとしていました。

 

訪問看護の魅力。

 

病棟との違い。

 

向いている人の特徴。

 

自分なりに説明していました。

 

けれど、ある時から違和感を覚えるようになりました。

 

同じ職場でも幸せに働く人と、苦しくなる人がいます。

 

同じ訪問看護でも合う人と合わない人がいます。

 

どれだけ条件が良くても続かない人がいます。

 

逆に、大変そうに見えても楽しそうに働いている人もいます。

 

 

その違いは何なのだろう。

 

そう考えた時に思い出したのが、利用者さんとの関わりでした。

 

在宅療養では、「正解」が必ずしも選ばれるわけではありません。

 

身体のことだけを考えれば施設入所が良いかもしれない。

 

けれど、自宅で暮らしたい人もいます。

 

塩分制限が必要でも、好きな漬物を食べたい人もいます。

 

転倒の危険があっても、一人で散歩したい人もいます。

 

私たちが探しているのは正解ではなく、その人のコンパスです。

 

 

それならば、看護師のキャリアも同じではないかと思いました。

 

病棟が正解な人もいます。

 

施設が合う人もいます。

 

訪問看護が合う人もいます。

 

大切なのは、どこが優れているかではなく、自分が何を大切にしているのかを知ることです。

 

 

だから私は、「看護師キャリアコンパス」ではなく、「看護キャリアコンパス」という名前にしました。

 

看護師という職業の話だけではありません。

 

看護観。

 

働き方。

 

学び方。

 

人との関わり方。

 

看護師として長く働き続けるために、自分らしい方向を考える場所にしたかったのです。

 

 

看護は、答えのない仕事です。

 

だからこそ、迷うこともあります。

 

立ち止まることもあります。

 

進む方向が分からなくなることもあります。

 

そんな時に必要なのは、地図ではなくコンパスなのかもしれません。

 

 

このページが、

 

誰かに答えを与えるものではなく、

 

自分らしい看護との向き合い方を考えるきっかけになれば嬉しく思います。

 

 

 

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