在宅療養では、
「一人だと頑張れない」
という場面に出会うことがあります。
リハビリも、病気との向き合い方も、
一人だけで続けるには、とても大変なことがあります。
そんな中で、
「利用者さん同士が、見えない形でも支え合えたら」
という思いから始まったのが、“虹色プロジェクト”でした。
今回は、その取り組みについて綴っています。
虹色という名前には、いくつかの意味を込めていました。
虹には、色んな色があります。
だからこそ、
「色んな人がいて良い」
という意味があります。
そして虹は、
雨が降らないとかかりません。
つらいことや苦しいことがあっても、
「雨が降っても良いですよね」
そんな思いも込めていました。
さらに、
虹の向こうには、太陽を感じることがあります。
苦しい時間の中にも、
少し先に光を感じられるような関わりができたらと思っていました。
きっかけになったのは、
「医療者の言葉より、利用者さん同士の言葉の方が届くことがある」
と感じたことでした。
看護師やリハビリ職が、
「頑張りましょう」
とお伝えしても、なかなか響かないことがあります。
ですが、
同じ病気や不安を抱えている人の言葉は、
自然と心へ入っていくことがあります。
それは、
アルコール依存や薬物依存の自助グループにも、少し似ている部分があるように感じていました。
例えば、
一人ではリハビリを続けることが難しい方でも、
「同じ時間に、どこかで誰かも頑張っている」
そう思えるだけで、少し身体を動かせることがあります。
場所は違っても、
利用者さん同士が、
同志や戦友のような存在になれたら。
そんな思いがありました。
また、
同じ疾患を持つ“先輩”から、
これから病気と向き合っていく“後輩”へ、
メッセージを届ける取り組みも考えていました。
「自分の経験が、誰かの力になる」
そう感じられることは、生きがいにも繋がるのではないかと思っていました。
ですが、
虹色プロジェクトは、途中で終わることになりました。
病状の進行による施設入所や、ご逝去など、
在宅療養では、環境や状況が大きく変わっていきます。
継続することは、簡単ではありませんでした。
形としては、途中で止まってしまったプロジェクトです。
ですが、
「人と人が支え合うことで生まれる力」
について考えた時間は、今でも私たちの中へ残っています。
在宅療養では、
「自分だけが頑張っている」
と感じてしまう瞬間があります。
病気も、リハビリも、不安も、
一人だけで抱え続けるのは、とても大変です。
だからこそ、
「同じように頑張っている人がいる」
と感じられることが、支えになることがあります。
虹色プロジェクトは形として残らなかったかもしれません。
ですが、
“人と人を繋ぐこと”
の大切さを、改めて考えさせてくれた取り組みでした。
在宅療養では、医療やリハビリだけではなく、「誰かと繋がっている」と感じられることが、大きな支えになることがあります。
虹色プロジェクトは、人と人との繋がりについて、改めて考えさせてくれた取り組みでした。