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ワークライフバランスの本当の意味 - 訪問看護の現場から見えてきた「働く」と「生きる」の調和

ワークライフバランスの本当の意味…訪問看護の現場から見えてきた「働く」と「生きる」の調和

「ワークライフバランス」という言葉を耳にすることが増えました。仕事と生活の“割合”を整えること、そんなイメージで使われることが多いかもしれません。けれど私は、訪問看護に携わるようになってから、この言葉の意味がすっかり変わって見えるようになりました。

 

病棟勤務時代、「働く=生活の糧」だった

病棟で働いていた頃、私にとって“働くこと”は給与を得るためのものでした。生活のために働く・・・それは決して悪いことではありませんが、「仕事」と「生活」は別々のものとして切り離されていました。

 

訪問看護に来て気づいたこと

訪問看護の仕事を始めてから、ある時ふと気づいたのです。地域生活者である私自身が、地域生活者である利用者さんのご自宅を訪問している。地域生活者が地域生活者に会いに行っている、ということに。

 

この気づきは私の中でとても大きなものでした。訪問看護師と利用者さん…その関係は「支える側」と「支えられる側」という単純な区分では語れません。同じ地域で暮らす者として、それぞれの生活の中に大切にしている価値や、積み重ねてきた時間があり、そこから互いに学び合っていることに気づきました。

 

「生活の中で看護観が育つ」ということ

訪問の仕事をしていると、利用者さんの生活に触れながら、同時に自分自身の生活や価値観も見つめ直す機会がたくさんあります。「こういう暮らし方もあるんだな」「この方にとっての幸せって何だろう」…そう考えるたびに、自分の看護観が少しずつ変わっていくのを感じます。

 

つまり、地域生活の中で自分自身の看護が育っていくのです。看護師としての成長と、生活者としての成長が、いつのまにか同じ場所で重なっている。このことに気づいた時、「ワークライフバランス」という言葉が、私の中でまったく違う意味を持ち始めました。

 

「仕事と生活を分ける」から「仕事と生活が響き合う」へ

本来のワークライフバランスとは、仕事と生活の時間を分けることではなく、仕事と生活が互いに良い影響を与え合う状態のこと。仕事が生活を支え、生活が仕事の質を深めていく。

 

訪問看護という仕事は、まさにその関係性の中にあります。働くことが生活の一部になり、生活の中で得た気づきが看護へと還っていく。この循環こそが、私にとっての“ワークライフバランス”なのだと思います。

 

おわりに

ワークライフバランスは「休むための考え方」ではなく、「よりよく生きるための考え方」。仕事も、家庭も、地域も、すべてが“生きている私”を形づくる大切な一部です。

 

訪問看護の現場で働く中で、そのことを肌で感じるようになりました。これからも「働くこと」と「生きること」が自然に調和していくようなチームでありたいと思います。

 

 さんふらわぁ訪問看護リハビリステーションでは、スタッフ一人ひとりが「働く」と「生きる」の調和を大切にしています。訪問看護という仕事を通して、仕事と生活が響き合う喜びをこれからも大切にしていきたいと思います。

 

 

 

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