訪問看護ステーションへの転職を考えるとき、
「大手と小規模、どちらが自分に合っているのだろう」
と悩む方も多いかもしれません。
実際、小規模の訪問看護ステーションには、大手にはない魅力があります。
その一方で、人によっては「合わない」と感じる部分があるのも事実です。
私たちも小規模の訪問看護ステーションだからこそ、日々感じる難しさや、成長できる部分があります。
今回は、実際に働く中で感じる“小規模訪問看護ステーションのメリット・デメリット”について、現場目線でお伝えしたいと思います。
一人ひとりの看護が埋もれにくい
小規模事業所の良さの一つは、一人ひとりの看護が埋もれにくいことです。
大人数の組織では、どうしても業務や役割が細分化されやすくなります。
もちろん、それによる効率性や教育体制の強さもあります。
ですが、小規模では「ただ訪問件数をこなす」のではなく、
「なぜこの関わりをするのか」
「その人の生活背景をどう見るのか」
を考える機会が多くあります。
訪問後に振り返りをしたり、
悩みを共有したりしながら、
“自分の看護”を育てていきやすい環境でもあります。
その反面、「決められたことをやりたい」「指示に沿って働きたい」という方にとっては、しんどく感じる部分もあるかもしれません。
ですが、自分で考え、相談しながら進めていく経験は、訪問看護師としての大きな力になっていくと感じています。
幅広い経験を積みやすい
小規模事業所では、専門部署が分かれていないことも多くあります。
そのため、
・介護保険制度
・医療保険制度
・精神科訪問看護
・高齢者看護
・家族支援
・多職種連携
など、幅広い経験を積みやすい環境があります。
最初は「覚えることが多い」と感じることもあります。
ですが、訪問看護では“医療だけ”で完結しない場面がたくさんあります。
利用者さん本人だけではなく、
・家族背景
・生活状況
・介護力
・経済面
・地域との繋がり
なども含めて考える必要があります。
だからこそ、制度や生活を知ることが、“生活を支える看護”にも繋がっていくと感じています。
相談しやすい距離感がある
小規模だからこそ、困った時に相談しやすい距離感があります。
訪問看護では、
「これで良かったのだろうか」
「もっと別の関わり方があったのではないか」
と迷う場面も少なくありません。
そんな時に、すぐ相談できる環境があることは、安心感にも繋がります。
もちろん、大人数の組織のように、多くの解決パターンがあるわけではありません。
ですが、小規模だからこそ、一緒に悩み、一緒に考えていく空気感はあるように思います。
教育体制が整いきっていないこともある
一方で、小規模事業所には大変さもあります。
大手のような教育ラダーや、細かいマニュアルが十分ではない事業所もあります。
そのため、
・自分で調べる
・相談する
・考えながら動く
ことが求められる場面があります。
「完成された教育体制」を求める方にとっては、不安を感じることもあるかもしれません。
ですが私たちは、
“マニュアル通りに動けること”
だけではなく、
“利用者さんに合わせて考えられること”
も大切な力だと考えています。
特化型とは違う学びもある
小規模事業所では、精神科特化、リハビリ特化、高医療特化など、専門性を深く極める環境とは少し違う部分もあります。
その代わり、
・身体
・精神
・生活
・制度
・家族背景
を含めて、“人を丸ごと見る視点”は育ちやすい環境です。
訪問看護は、医療だけでは完結しません。
その人が、
「どんな暮らしをしているのか」
を見ることも大切になります。
小規模だからこそ、そうした視点に触れる機会も多いのかもしれません。
小規模だからこそ育つ力もある
小規模事業所は、「整った環境」ではないかもしれません。
ですがその分、
・考える力
・相談する力
・生活を見る視点
・制度と看護を繋げる視点
は育ちやすいと感じています。
悩みながら関わった経験は、きっと訪問看護師としての土台になっていきます。
最後に
小規模訪問看護ステーションには、メリットもあれば、大変さもあります。
ですが、利用者さん一人ひとりの生活に向き合いながら、
悩み、
考え、
相談し、
支えていく経験は、
“生活を見る訪問看護師”
としての成長に繋がっていくと思っています。
私たちが大切にしている、
「どんな訪問看護師になれるのか」については、こちらのページでもお伝えしています。
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小規模訪問看護ステーションでは、利用者さん一人ひとりの生活に深く関わる機会があります。
その中で、
「どう支えるのか」
「どう生活を見るのか」
「どんな訪問看護師になりたいのか」
を考える場面も少なくありません。
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