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制度を知ると、看護の見え方が変わる

 訪問看護を始めた頃、

 

「なぜ、この人は服薬が続かないのだろう」

「なぜ受診できないのだろう」

「どうして生活が整わないのだろう」

 

と感じることがありました。

 

病棟で働いていた頃は、

“正しい医療”を届けることに意識が向きやすかったように思います。

 

もちろん、それはとても大切なことです。

 

ですが訪問看護では、

利用者さんの“生活”の中に入っていきます。

 

そこで見えてくるのは、

医療だけでは解決できない現実でした。

 

「できない」の背景には、生活がある

 

例えば、

 

「薬を飲めていない」

 

という一つの出来事にも、

 

・薬の管理が難しい

・お金の問題がある

・家族支援が少ない

・受診手段がない

・認知機能の低下がある

・精神的なしんどさがある

 

など、様々な背景があります。

 

病棟では、

“服薬できていない”

という結果だけを見てしまっていた部分もありました。

 

ですが訪問看護では、

 

「なぜ、できないのか」

 

を生活背景から考えるようになります。

 

その視点を持つことで、

看護の関わり方も変わっていくように感じています。

 

制度を知ると、支え方が変わる

 

訪問看護では、

介護保険や医療保険、障害福祉制度など、様々な制度に触れる機会があります。

 

最初は、

 

「難しい」

「覚えることが多い」

 

と感じることもありました。

 

ですが制度を知ることで、

 

「この人には、こういう支援が使えるかもしれない」

「このサービスに繋げられるかもしれない」

 

と、“支える方法”が見えてくるようになります。

 

制度は、ただの知識ではありません。

 

利用者さんの生活を支えるための、大切な手段でもあります。

 

看護だけでは、支えきれないこともある

 

訪問看護をしていると、

 

「看護だけでは解決できない」

 

と感じる場面も少なくありません。

 

だからこそ、

 

・ケアマネジャー

・相談支援専門員

・ヘルパー

・主治医

・地域包括支援センター

 

など、多職種との連携が大切になります。

 

制度を知ることは、

“連携できる視点”を持つことにも繋がっていきます。

 

「生活を見る」ということ

 

訪問看護では、

病気だけを見るわけではありません。

 

その人が、

 

・どんな家で暮らしているのか

・誰と生活しているのか

・どんな不安を抱えているのか

・どんな人生を歩んできたのか

 

を含めて関わっていきます。

 

制度を知ることで、

“生活を見る視点”も少しずつ広がっていくように感じています。

 

制度を知ることは、看護の幅を広げること

 

制度の勉強というと、

「難しい」

「苦手」

 

と感じる方もいるかもしれません。

 

ですが私たちは、

 

制度を知ることは、

“生活を支える方法を知ること”

 

でもあると思っています。

 

医療だけでは支えきれない部分を、

地域や制度、多職種と繋がりながら支えていく。

 

それも、訪問看護の大切な役割の一つなのかもしれません。

 

最後に

 

訪問看護では、

制度や生活背景を知ることで、看護の見え方が変わっていく場面があります。

 

「なぜ、この人はできないのか」

 

ではなく、

 

「どうすれば、この人らしく生活できるのか」

 

を考えるようになった時、

看護の視点も少しずつ変わっていくのかもしれません。

 

私たちが大切にしている、

「どんな訪問看護師になれるのか」については、こちらのページでもお伝えしています。

 

→ さんふらわぁで、どんな訪問看護師になれるのか

 

 

 

<関連記事>

 

訪問看護では、病気だけではなく「生活」を見る視点が大切になります。

 

制度や多職種連携を知ることで、「なぜできないのか」ではなく、「どうすればその人らしく生活できるのか」を考えられるようになっていきます。

 

今回の記事を読んで、訪問看護の“生活を見る視点”に興味を持った方は、こちらの記事も合わせて御覧ください。

 

▶ 「そうだ 訪看、行こう。

“看護の原点回帰”という視点から、訪問看護の魅力について綴っています。

 

▶ 「訪問看護をしていると、哲学に近づいていく

訪問看護の中で出会う、“答えのない問い”について考えています。

 

▶ 「RSNS(リアル・ソーシャル・ネットワーキング・サービス)

地域で人と人が繋がり、支え合うという視点を独自の考え方で表現しています。

 

▶ 「生活の場をグラフ化してみた

病院・施設・在宅、それぞれの役割や価値観の違いを独自視点で整理しています。

 

▶ 「代表の看護への想い

私たちが大切にしている「心に寄り添う看護」についてお伝えしています。

 

▶ 「看護クリニカルラダーの問題点

“できる看護師”とは何か。画一的な評価だけでは見えない看護について考察しています。

 

▶ 「看護学習覚え書

知識だけではない、「看護学習の本質」について発信しています。 

 

 

 

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